2024年12月20日、BtoB広報事例セミナーが都内で実施されました。登壇したのはタニウム合同会社のHead of Marketing村井さんと、ビーコミ代表の加藤です。
村井さんからは以下のような話がありました。一部を抜粋してご紹介します。

PR会社の変更
以前のPR会社はこちらが伝えたことを実施してもらえる会社でしたが、営業が出向いても自社名が知られていないことを痛感したため、認知を上げることに積極的に取り組もうと思い、チームの一員として新しいことを一緒にできるPR会社と組むことにした。
メディア向け勉強会の実施
コロナ禍で新人記者が取材をする機会が少なく、そもそもセキュリティのことを勉強できていないとビーコミさんから聞いた。そのため会社の製品や理念、戦略を伝える説明会や発表会とは別に、不定期で「タニ茶会(タニウムのお茶会)」と称した気軽にお茶を飲みながら参加できる勉強会をオンラインで開催し、セキュリティに関する基本をお伝えした。結果として「セキュリティのことならタニウムに聞いてみよう」と思っていただけたり、取材の連絡をいただいたりと、次のアクションにつながり、記者との関係も深まった。反響があることでより一層社内のエンジニアの協力も得られるようになった。
寄稿の実施と書籍の出版
ZDNETなどの専門メディアでエンジニアによる寄稿をさせていただいた。結果としてエンジニアが文章を書いて発表するという流れが社内にでき、それが複数の書籍の出版にもつながっていった。
毎週の定例会議
とにかく広報に時間をかけた。毎週15分でいいからオンラインで定例会議を行なって、マーケの施策などの情報もPR会社と共有し、広報とマーケの活動を連携させていった。さまざまな議論をする中で、色々なアイデアが出て、それが次々と施策につながっていった。

調査リリース
「こんな調査をしたら結果を皆が知りたいだろうし、タニウムの優位性も伝わるのでは?」と仮説を立て、調査対象者も絞った上で調査を行った。結果としてそれが専門メディアに取り上げられるとともに、新聞に何度も引用されることとなった。
記者を「人」として扱う
こちらも人だし、PR会社も人だし、記者も人。個人として相手を認識し向き合っていけるよう努力した。
ビーコミ加藤からは、

BtoCとBtoBのやり方は大きく異なっている。それを認識した上で施策に取り組む。
全ての記者と同じように接点を持つことは難しいため、興味関心を抱いてくれる記者5人をリストアップして情報をお渡しする。(いわゆる5人の記者リスト)
会社の置かれたステージに合わせ、広報の打ち手を変えていく(勉強会、戦略説明会、プレスリリース、書籍出版、海外取材同行など)
外資系の場合、本社に言われる施策をそのまま日本で適用してもうまくいかず、調整が必要。
などの話がありました。
終了後も参加者から多数の質問が出て、大変盛り上がったイベントとなりました。 当日のスライドは、リンクから登録いただくことで閲覧できます。
(編集部)