マーケ広報meetup2024:広報本著者登壇:前半

マーケ広報meetup2024:広報本著者登壇:前半

2024年8月29日、ビーコミ加藤主催の「第17回 マーケ広報meetup 2024」が開催されました。本レポートでは、参加者の執筆による、イベントの前半部分をお届けします。全体レポートはこちらをご覧ください。

生成AIサービスも提供、会場スポンサーのソフトクリエイト

イベントは、会場スポンサーであるソフトクリエイト社のX「ねこぱん田」こと石田美奈氏の挨拶から始まりました。創業41年目を迎える同社は、SIerとしてIT・DX支援に加え、生成AIサービス「Safe AI Gateway」も提供しているそうです。会場提供だけでなく、軽食やお酒、さらには社長監修の「2日酔いBlocker」まで用意いただきました。余談ですが、この「2日酔いBlocker」は同社製品L2Blockerをもじって名付けられたのではないかと推測されます。

PRは宣伝・プロモーションと誤解されている!

続いて、主催者であるビーコミ加藤が挨拶しました。今回は初参加者が6〜7割を占め、約150名の申込に対し当選者はわずか50名程度という狭き門だったとのこと。悪天候にもかかわらず、会場は9割近く埋まっていました。コロナ禍で対面のイベントが減少し、貴重な機会と感じた参加者が多かったのではないかと見受けられます。

加藤は、一般消費者のPR認知に関する調査結果(2022年7月実施/n=315)(リンク先はPDFです)を紹介しました。Xでフォロワーの広報担当にアンケートをとったところ、広報担当者はPRの意味を理解していますが、一般消費者はPRを宣伝・プロモーション・広告と混同している人が多いことが判明したそうです。この背景もあり、PR活動の正しい認知を広げるとともに、価値を高める取り組みを行っているとのことでした。

PRの価値を高める活動として、PR業の情報サイト「広報デリ」(本サイト)への執筆協力者募集も呼びかけました。

本イベントの趣旨として、広報とマーケティングのつながりを作るきっかけにしてほしいこと、様々な人を交えて化学反応を起こしたいという想いが語られました。また、メディアの方や著名な広報・マーケティング担当者も多数参加している中での積極的な交流を促しました。

ひとり広報の立役者、テレビでよく見るあの人も登場

続いて、「広報本著者集まれ! 著者によるミニプレゼン」のコーナーが始まりました。

小野茜氏(EAT UNIQUE 代表取締役)

小野さんは「ひとり広報の戦略書」(クロスメディアパブリッシング/インプレス)の著者です。ABCクッキングスタジオでの広報と新規事業の経験を経て独立し、現在は食関連企業の支援や様々な企業の広報支援を行っているそうです。2022年11月に出版された本書は、1万部を目前に控え注目を集めています。最近は伝統企業の支援が多いとのことでした。

7割の企業に広報専任がいない!井上千絵氏(ハッシン会議 代表取締役)

井上さんは「ひとり広報の教科書」(日本実業出版社)の著者です。テレビの報道記者出身で、スタートアップに特化したPR会社を経て、現在は広報人材育成や企業支援を手掛けています。100人以上300人未満の企業の70%に広報専任担当がいないという現実から、スタートアップ・中小企業の”ひとり広報”の自走に必要な3点として、①広報実践・ノウハウ、②育成環境組織づくり、③メンターの重要性を紹介しました。書籍のポイントとして、「辞書のように机の一角に」「初めてのアクションはテンプレートをフル活用」「ひとり広報の方へ」と、テンポよく紹介されました。

ファクト提示の企画書でテレビに1599回露出!﨏晋介氏(THANKO)

「広報ekky「伝わる」の本質」(徳間書店)の著者で、ekkyさんとして知られています。好きな言葉は「お米」で、お米戦隊「まいまいまい」の声優まで務めているそうです。トレードマークはオーバーオールにオレンジという独特のスタイルです。秋葉原のTHANKOで広報部を立ち上げ、独自の手法でメディア露出を獲得しているとのこと。

﨏氏は「興味があるから伝わる」「今世の中はどうなっているか?」といったファクトを提示する企画書を作成し、9年間でテレビ1599回をはじめ各メディアへの露出を実現。売上も比例して伸びているとのことでした。最近ではITmediaの「のれる扇風機」記事がYahoo!のトップに4時間掲載されたり、「理念と経緯」で4ページ特集が組まれたりしたそうです。タモリ倶楽部で30分特集された際には、これまでなかったエンジニアの応募が増えるという効果もあったとのこと。

露出獲得の秘訣は、番組の特集会議をイメージして作成する特集企画を呼び込むニュースレターだそうです。また、独自の格好も「普通にスーツの人がしゃべっていても面白くない」という考えから徹底されています。﨏氏は「伝わるように考える『イマジネーション!』がキーワード」と締めくくりました。

後半は他の方がレポートを書いていますので、そちらを是非ご覧ください。

(執筆:Y.K  写真:戸津弘貴)


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